「適応課題」に立ち向かうための医療安全管理者間の連携を考える
講師:辰巳 陽一 先生
近畿大学医学部血液膠・原病内科教授
近畿大学病院 安全対策センター医療安全対策部教授
医療安全管理では、自施設の医療の安全性を確保を求められるものの、その過程で自らの対応の是非については常に不安が付きまとう。そもそも、医療安全に関する対策には、常に決まった正解があるわけではなく、職種間、施設間でその多様性は大きく、正解が見えない中、担当者の不安は膨れ上がっていく。このような課題は、生まれながらの価値観だけでは解決困難で、ロナルド・A・ハイフェッツは、このような課題を「適応課題」と呼んだ。既存の知識・技術で解決できる「技術的問題」に対し、医療安全のような「適応課題」は、自らの考え方や周囲との関係性が変わらない限り解決できない問題であり、適応課題を技術的問題で解決しようとすると齟齬を生じる。また、正解が分からない「適応課題」に対応するためには、多様性の存在は欠かせないが、組織に心理的安全性がなければ、多様性は障壁と姿を変える。
今回は、皆様と「適応課題」に打ち勝つ術について考えてみたいと思います。
■日 時:2024年7月3日(水) 18:00 ~ 19:00
■会 場:研究所およびオンライン開催(ZOOM)
■参加費:無料(事前登録制)
■詳細・お問い合わせ:案内チラシをご覧ください。
■お申込み:参加受付フォームよりお申し込みください。