ご挨拶

角 和夫Sumi Kazuo

わが国では人口の高齢化による医療費の増大が喫緊の課題となっており、国民の健康寿命の延伸や健康増進のための様々な取り組みが推進されています。特に近年では、病気になる前の段階の未病状態に着目し、一人ひとりに合った早期の対策を取ることで、健康状態を維持する取り組みが進められるなど、ヘルスケア領域が新たな産業の創出の場として期待が高まっています。そうした中で、神戸リサーチコンプレックス協議会は、「個別健康の最大化」を目的に、全国から様々なプレイヤーを集め、「ヘルスケアのエコシステムを神戸に創る」ことを目指した活動を行っています。関西地域には、神戸医療産業都市をはじめとした様々な医療産業が集積しています。京阪神を中心に全国からヘルスケアに関する英知を集め、産学官金が連携してイノベーションを創出し、その成果を広く社会に還元することを目指してまいります。

渡辺 恭良Watanabe Yasuyoshi

私たちは、文部科学省のイノベーション創出事業で科学技術振興機構(JST)が進めてきたリサーチコンプレックスの第一号として、2015年12月-2020年3月の間「健康“生き活き”羅針盤リサーチコンプレックス」の活動を行ってきました。大学・研究機関、自治体や企業から157機関が参画し、『個別健康の最大化』を目指して、異分野異業種の人たちが集まり、研究開発・事業化・人財育成に関する最新鋭の技術やアイデアを集めて組み合わせ、革新的なヘルスケア産業の創出へとつなげるオープンイノベーションプラットフォームを形成してきました。今後さらに、神戸リサーチコンプレックス協議会を中心に、世界的な健康医療産業の巨大ビジネスコンプレックスを創出していく所存です。私たち、そして子孫が豊かな健康人生を送ることができるよう、皆様との共創を進めて行きたいと熱望しています。